地方における介護職の将来性について

介護職は介護施設や訪問介護サービスの会社など、業務形態によって仕事の内容に多少の違いはある。しかしながら、第三者によるサポートが必要な高齢者が多く住む地域においては常に一定の需要がある。そのため、介護職は様々な業種の中でも将来性がある職種といわれている。一方で地方における介護職の将来性は人口が多い都市部と比べると決して良好ではない。地方に居住している人は高齢者が多数を占めているので、現在では地方でも介護職の需要は高い。しかし地方は若年層の居住者が少ないため、年数が経過した後は介護職の需要が著しく減少することになる。また、地方は病院や商店など暮らしに必須である施設が少ないため、新たに高齢者が転居することも期待出来ないのが地方の介護職が抱える大きな問題だ。

地方の介護職の将来性を良好なものにするためには介護職の方向性を見直すことが重要である。紋切り型の介護業務ではなく、地域性を踏まえた運営にするのが施設存続のカギになる。広範囲に対応出来る訪問介護への切り替えや、他の地域からの入居者を募る目的で高級ホテル並みのサービスを提供する入居型施設の新設など業者ごとに様々な工夫を凝らしている。いずれの方法も施設の存続と共に要介護者の快適で安全な暮らしの維持が大切な目的なので、利用する要介護者の立場で対処することが重要である。誰でもいずれは介護される側になることを踏まえたうえで介護職の問題解決に取り組むのが将来性を明るくするためのポイントだ。